入れ歯
◆ トルティッシュ義歯(食べ物の味がわかる入れ歯)
入れ歯を入れると食べ物の味がわかりにくくなりますが、トルティッシュ義歯は、食べ物の味を感じることのできる入れ歯です。
部分入れ歯にせよ総入れ歯にせよ、入れ歯の違和感はさておいて、最も不愉快なのは「食べ物の味がよくわからなくなる」ということではないでしょうか?
抜歯のたびに入れ歯を作り直し、入れ歯が大きくなるごとに、どんどん味がわかりづらくなり、皆様は「入れ歯とはそんなものだ!」と諦めてしまいがちです。
甘い・辛いといった味覚は、舌や上顎に広く分布する「味らい」と呼ばれる小さな感覚器官で感じ取ります。
しかし入れ歯になると、上顎の口蓋部分がプラスチックで覆われ、この味らいが働かなくなります。同時に温度も伝わりにくくなり、食事がさらに不愉快になります。
味というのは舌だけで感じるものではありません。舌・上顎の味らいで感じる旨み、頬や唇・舌に伝わる温度などを総合して「美味しい」と感じています。
誰でも、何歳になっても、美味しく食事を楽しみたいものです。大きな部分入れ歯や総入れ歯になると、味がわからなくなり、人生の苦悩を一人で背負い込んだような気持ちになる方も多いようです。
今のところ、この悩みを解決できるのは「トルティッシュ義歯」だけです。
画像提供 和田精密歯研株式会社
|
右の写真のように、このトルティッシュ義歯は、水分を通す金属床義歯です。
上顎を覆う金属が、食物中の旨み成分をスルリと通過させ、口蓋部に到達させます。
同時に食べ物の温度も伝わるため、最も自然な状態で味を感じ取ることができ、四季折々の食材の味を堪能できます。
|
さて、金属の板を水分が貫いて通過すると言われても、にわかには信じがたいですよね。私も最初は納得できませんでした。
それでは、下の動画をご覧下さい。当院でトルティッシュ義歯の効果を検証した動画です。
これを見ると納得できますね。
このトルティッシュ義歯に使用される金属は、「多孔質金属メッシュプレート」と呼ばれます。
多孔質金属メッシュプレートは、特殊合金の織りと重ね方に工夫をこらし、焼結加工によって約0.35mmの強い多孔質プレートを作り上げています。2~10ミクロン以下の孔が40万個以上開いており、コーヒーや果汁などの味・旨み成分が自由に透過できます。
画像提供
和田精密歯研株式会社
|
左の写真が、多孔質金属メッシュプレートの拡大像です。
このメッシュ状の金属プレートを水分が通り抜け、口蓋部分に到達するため、食べ物の自然な味と温度を実感できます。
|
■トルティッシュ義歯の特徴
このトルティッシュ義歯を装着すると、義歯を入れたままでも「ビールがおいしく飲めた」「お味噌汁の香りがちゃんとした」との感想が寄せられています。
ビールは冷えたところをグッと飲み干したいものですし、お袋の味のお味噌汁を美味しく味わえるのは、日本人にとって最高の幸せと言えるでしょう。トルティッシュ義歯は1980年代から広く使用され、十分な実績があります。
1983年には日本大学歯学部での研究により、安全性・感覚・吸着性・適合性が証明され、安心して使用できる義歯であることが確認されています。歯が少なくなった方や総入れ歯の方に向いています。
自然な味覚が蘇るため、味見が必要なプロの調理師さんにとって非常に使いやすい義歯です。
また、調理をされる方、食べ物本来の味をじっくり味わいたい方にも最適です。
どんな入れ歯でも、快適に使用するためには適切なお手入れが欠かせません。当院では『トルティッシュ義歯』装着時に、必ず超音波洗浄器をお渡ししています。
この超音波洗浄器は市販価格で2万円〜2万5千円程度で、ほとんどの入れ歯に使用できます。他の種類の入れ歯でも効果的にお手入れできますので便利です。
|