保険歯科治療
◆ 保険歯科治療と自費治療の違い
歯科診療には保険治療と、一般治療(自費治療)があります。いったいどこがどう違うのかという質問をしばしは受けますので、分かりやすく説明しておきます。
■保険歯科治療と自費治療の違いについて
たとえば、外で食事をする時の事を考えてみて下さい。
一流の料亭からファミリーレストラン、時にはコンビニでおにぎりやサンドイッチを買ってどこかで食べて済ませる事もできます。
場所や価格、さらには食材なども 色々なものを選ぶ事が出来ます。
一流の料亭からファミリーレストラン、時にはコンビニでおにぎりやサンドイッチを買ってどこかで食べて済ませる事もできます。
場所や価格、さらには食材なども 色々なものを選ぶ事が出来ます。
多くの歯科医院では、険診療と一般治療(自費治療)の両方を行っています。
この事は料亭の料理、有名レストランでのメニュー、ファミリーレストランでのメニュー、学生食堂のメニュー、一般の定食屋さんのメニューも取り扱っているのと同じ事です。
患者さんは色々な選択肢から好きな治療を選ぶ事が出来ます。
一般治療(自費治療)の料金が歯科医院ごとに違うのは、鰻丼の価格が一般食堂と鰻専門店で違うのと同じ事です。安さを売りにしている店もあれば、質を売りにしている店もあるのと同じです。
病院に入院している患者さんに出される食事は、特別なものを注文しない限り、栄養のバランスもカロリー計算もなされておりますが、コストは通常かなり低くおさえられており、食材や料理の仕方にも制限があります。保険の歯科治療も同じだと思います。
かたや、健康保険の色々な制約を受けない一般治療(自費治療)では材料も技術も歯科医が自由に選択できます。
厳選された食材を用いて板前さんやコックさんが苦労して修行により得たオリジナルの腕前を存分に振るった料理と同じと考えて良いと思います。
歯科の場合もある意味で料理と似かよっており、特に高度先進医療や特殊な領域の治療では、歯科医院により、かなり大きな技術格差があります。
■保険歯科治療と自費治療の違いについて
皆さんが一流レストランのシェフだとします。
|
お客様に、
お昼のサービス定食を食べてもらいたいですか?
それとも、
シェフお勧めの、見て楽しい、食べておいしい、また来店して食べたいなと満足して頂ける料理を食べて頂きたいですか?
答えは決まっていますよね。
|
使用材料や技術に何の制約もない保険外治療を選択して頂けるにこした事はありません。
その方が、患者さんにとっても『この治療は体にとって悪い影響がないだろうか』と心配したり、またアレルギーの心配をしたり、口元でギラギラ光る銀歯をたえず気にして過ごす必要もありません。
結局、使用材料や技術に何の制約もない保険外治療の方が、長い目で見れば良質で長持ちする歯科医療になるのですが、いかんせん治療費が高額になると考え込まざるを得ないというのが実情でしょうか?
|