マウスガード(スポーツ歯科)
最近、スポーツが原因のけがや骨折が増えています!
スポーツを楽しんでいる時の不慮の事故による
外傷や障害は、スポーツ本来の目的である
『健康増進』『体力向上』
に反するものです。
これに対する予防策は必要不可欠なことです。
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予防としては『マウスガード』の装着が大変効果的です。
マウスガードがあなたをけがから守ってくれます。
■スポーツが原因で起こる外傷とその影響
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スポーツが原因で起こった
歯牙完全脱臼(歯が抜けてしまう事)です。
歯が欠けたり・抜けたりする事は、精神的
にもダメージの大きい不幸な事故です。
この程度の怪我であれば、街の歯科医院
でも治療出来ますので、まだ軽い方だと
言えるでしょう。
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こちらは、やはりスポーツが原因で起こった
下顎正中部骨折です。
このような不幸な事故は精神的にダメージ
が大きいだけでなく、治療にも苦痛が伴います。
この程度の怪我になりますと治療にも時間がかかりますし、
顎の骨が元通りにくっつくのに60日程度かかります。
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この程度の怪我は、マウスガードさえ装着されていれば
確実に防止できたはずのものですが
実際は『マウスガード』が装着されていなかったために
全国のどこかでで、ほぼ毎日のように起きているのが実態です。
色々なスポーツ(特に格闘技)において、お口の外傷は突然起こります。
ですから、選手同士が接触あるいは衝突の機会のあるスポーツに参加される場合にはマウスガードを装着することが非常に大切です。
口に対する傷害を与える衝撃による外傷の程度を軽減するために、各選手が試合や練習中にマウスガードを装着することが奨められます。
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マウスガードを装着
して試合に臨もうぜ !
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上の写真の様に、各選手がマウスガードを装着して試合を行なえば、ぶつかり合う衝撃をマウスガードが弱めてくれるので、怪我の可能性がかなり少なくなります。
あごに衝撃が加わると頭蓋と脳は逆方向に回転し、
脳幹の毛細血管が切れることがあります。
この事は、スポーツの最中に顎や口に受ける衝撃は、
口の周りの怪我や
歯が折れたり・抜けたりする、あるいは顎の骨が折れる
というだけの症状だけではすまない
可能性がある事を意味します。
怖いですね!!
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スポーツ外傷には次のようなものが挙げられます。
① 脳震盪
② 歯の外傷
③ 下顎骨骨折
④ 口の中の裂傷
⑤ 顎関節部の損傷
どれをとっても好ましくない状態ですね。
中でも脳震盪は記憶障害・視覚障害・運動障害・感覚障害・人格障害等の後遺症が残る可能性が大きいと言われています。
出来れば避けたい状態ですが、なんと20人に1人の割合で経験すると言われております。
やはり『転ばぬ先の杖』で、予防措置を怠らない事が肝心です。
この予防としては『マウスガード』の装着が必要になってきます。
顎に衝撃を与え、マウスガード装着者と未装着者で頭蓋内圧の差を調べるという調査が行なわれ、
この結果次のような事が判明しました。
① マウスガード装着者は、未装着者の半分の衝撃で済む。
② 頭蓋骨の変形量も装着者のほうが未装着者の半分で済む事が知られています。
このことからもマウスガードは頭部、特に脳を保護するのに効果的である事がわかります。
■マウスガードの効果について
マウスガード装着により 噛みしめ癖が自然に矯正されリラックスを保つことができ、力が必要な時の妨げにもならないため 結果として瞬発力の向上、バランス感覚の向上が期待できます。
さらに目に見えない大きな効果として、心理的効果があげられます。
マウスガードを装着することによる安心感から、プレーに集中でき、より積極的なプレーが出来るようになります。ファインプレーにも結びつきますよ。
マウスガードの効果としては次のようなものが挙げられます。
◆脳震盪からの保護
◆歯の保護
◆顎関節の保護
◆脳震盪の予防
◆顎の骨の骨折
◆口の中の裂傷予防
★パワーアップの効果が期待される
最後の『パワーアップの効果が期待される』が面白いと思いませんか !
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詳しく述べてみましょう。
まず、マウスガードを装着して噛み締める時には、噛むための筋肉は収縮しても、その長さがほとんど変わりません。
この運動を「等尺性運動」といいます。
ちょっと専門的で難しくなって、頭が痛くなってきましたか?
この、筋肉の長さが変化しない運動(等尺性運動)において、人の筋肉は、より強い力を発揮することが報告されています。
重量上げなどで、シドニーオリンピックの一部の選手が使用していた話は以外と知られていません。
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人間の『バランス感覚の向上が期待される』という事について
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また、人間には生理的動揺(体のゆれ)があります。
マウスガードは生理的動揺を減少させることが報告されています。
この効果は、アーチェリーやライフル射撃で応用されています。
しかし、これらの効果は個人差が大きく、マウスガードを装着したからといって全員にこれらの効果が期待出来るという保障はどこにもありません。
だから『・・の効果が期待される』という表現になってしまいます。
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