口臭治療
◆ 最後のカード
でも、いざと言うときには適切な薬剤の助けをかりる方法もある事を知っておくと便利ですね。
さて、普段からどんなに気をつけていても、仕事の都合で連日夜遅くまで働き、あるいは接待などで無理が重なると、体が疲れて元気がなくなり、その結果口臭が起こる事もあると思います。
そんな時に限って、不思議な事に、大切な商談が控えていたり、デートの約束をしていたりするものですよね。
『口臭があったら困る時間帯』がありますよね。
ここまで、読み進んでこられた皆様は、もう『生理的口臭の起こる周期』が頭の中に入っている事と思います。
『口臭があったら困る時間帯』が『生理的口臭の起こる周期』のどの時期と重なっているかをしっかりと考えれば、ある程度の作戦は立てられる事になります。
しかし、それだけでは不十分で、どうしても口臭が起こる事が予想される場合には『最後のカード』をきるしかありません。
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こんな事を書いたら『口臭外来』を標榜されている専門の先生から怒られそうです。
市販の口臭防止薬を使用しましょう。
但し、この市販の口臭防止薬はあくまで『最後のカード』です。始めから頼っても何の効果もありません。
私は口臭の悩みを持って当院を受診された方で、歯磨きの方法が悪い事が明白な原因である場合には、ブレスチェッカーを使って調べてみます。
ほとんどのケースで5(非常に強い口臭を感じる)が出ますので、必ず口臭防止薬の効果を試していますが、全く効果はありません。
ブレスチェッカーの判定は5(非常に強い口臭を感じる)のままですし、口臭も殆ど変化ありません。
あくまで、普段からの口臭予防のための歯磨きは十分に行なっているにもかかわらず、無理が重なる、体が疲労している等の理由で、『口臭』の発生が心配される場合にのみ有効です。
市販の口臭予防薬は、生理的口臭(口臭のリズムのページ)に記載したような、歯磨き以外の要因によって発生するかもしれない口臭に効果を発揮します。
■口臭予防薬について
まず、口臭の原因は何だったでしょうか?
揮発性硫化物が主な原因でしたね。肺から排泄されて出てくる呼気に含まれる臭いも原因のひとつでした。
揮発性硫化物は、一時的でも揮発さえしなければ口臭として感じられません。丁寧な歯磨きをした後、この揮発性硫化物が揮発しなくなる様な薬剤でうがいをすれば良いことになります。
肺から排泄されて出てくる呼気に含まれる臭いは、それを弱めてくれたり、上手にごまかしてくれるような薬剤を使用すれば、他人の鼻に感じられる口臭はぐんと減るはずです。
下記の『ハイザック』が入手出来ない場合には下記より、インターネットショッピングにて入手出来ます。
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揮発性硫化物が揮発するのを防止するタイプの口臭予防薬として挙げられるのは、
株式会社 ビーブランド・メディコデンタルが発売している『ハイザック』です。
この製品の口臭一時的発生阻止効果は抜群です。
リンスタイプとスプレータイプの2種類が発売されています。街の薬屋さんの店頭で入手出来ない時には、歯科医院に相談して下さい。
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もうひとつ私がいいなと思った製品は米国製の『リステリン・ポケットパック』です。
この製品は山形屋デパート1号館地下1階の『健康食品・薬品』売り場でも販売されております。
これまでの口臭ケア製品は、別の強い香りで臭いを覆い隠す「エチケット製品」がほとんどでした。
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しかし、この『リステリン・ポケットパック』は臭いを隠すのではなく、口臭の原因菌をしっかり殺菌し、口臭予防を行います。さわやかなミントの香りがお口の内に広がり、気分を爽快にします。コンパクトミニサイズなので携帯にも便利です。
その他の清涼感を増したり、他の臭いで口臭を減らす薬剤としては、スプレータイプのものやシートタイプのものがいろいろ販売されています。
口臭防止薬の一部は、山形屋デパート1号館地下1階の『健康食品・薬品』売り場でも販売されておりますので、是非お立ち寄り御相談下さい。
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